先生との距離
卒業
~あれから2年が経ち、私達は3年生になり、後1週間で卒業というところまできた。
先生とはこの2年間いっぱいケンカはしたけどなんとか仲良くしてます。
「ゆかッ!次は社会だよ。早くしないと!!」
「うん!!待って!」

ガラガラッ
「はぁはぁ・・・遅れました!!」
「瀧浦ッ!神野ッ!何してる。早く席つけ!!」
「は~い。」
(相変わらずぶっきら棒だな。ちょっとは優しくしてくれたらいいのにな。まあ、そこが先生のいい所なんだろーけどね♪)


「ゆか。話があるんだけど。ちょっといいか?」
「うん。」
「あのな、ゆかはこれから卒業するだろ?」
「うん。」
「俺は生徒、いや先生達全員に俺達の事を認めてもらいたいんだ。」
「えっ!」
「いや。ゆかがいやならいいんだ。俺はゆかの気持ちを聞きにきたんだ。」
「・・・分かった。明日まで考えていい?」
「ああ。決まったら言ってこいよ。お前の気持ちなんだから好きに決めていいんだからな。」
「うん。ありがと!・・・先生。」
「・・・なあ、ずっと思ってたんだけど、お前さあ、俺のことはなんて呼んでる?」
「えっ。先生。」
「じゃあ、三谷のことはなんて呼んでる?」
「了。」
「おかしくないか?」
「何が?」
「何が?って・・・。」
チュッ
「なッッッッ」
「今度から俺のことは”拓海って呼べ。いいな?」
「意味分かんないよ!先生!?」
バタンッ
(???)

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