友達以上、恋人未満。
瑠夏は私の前の席、小田は私の隣の隣の席だった。

隣の男子が寝ていたので、隣の男子越しに授業中も少しだけ小田と話し、その日の授業は終わった。

週に3回ほどある古文の授業。
それからというものの、授業がある度に瑠夏を交えて3人で話すようになり、委員会がある日は授業の後に委員会でもよく小田と話すようになった。

そうしてなんでもなかった小田の存在が私の中で少しずつ大きくなり始めていったのだった。
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