友達以上、恋人未満。
教室に入ると担当の先生が黒板に座席表を書いていた。

それを見て自分の席を確認し、席につこうとした時。

「また会ったな。お前もこのクラスだったんだな!」

それは小田だった。

「ほんとだ、また会ったね!このクラスってことは小田も古文苦手なの?」

「俺はただバカなだけ。お前も案外バカなんだな!」

「うちはただ古文は苦手なだけだもん!」

「ははっ。まあ、これから授業中も話そうな。」

「あ、うん。そうだね。」

まさかここでも小田に会うなんて思ってもいなかった。

各クラスの名簿は一応確認してあったが、小田が一緒のクラスだったなんて知らなかった。

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