初恋~永久に君と~
―幼い頃の記憶―
私と将紀は幼馴染だった。

~5歳の時~

家も近く、母親どうしも仲がいいことからいつも一緒に遊んでいた。

「将紀!!滑り台に行こ!!」

「うん!!」

そう言って2人は家の前にあるリンゴ公園へ行った。

「桃花こっち向いて」

「ん?」

そう言って振り向くと、

チュッ

ほんの口と口が重なりあうようなキスだった。

「俺、桃花のこと好きだよ。ずっと一緒にいてくれる?」

「うん!!ずっと一緒だよ!!」

これが私のファーストキスで、

将紀が私の初恋だった。

しかしずっと一緒にいようという約束は守られることはなかった。
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