じゅうごさい
第一章
「とってー!ボール!」

空高く舞い上がったボールは綺麗な弧を描いていた。
「ナイスキャッチ!」
武夫が歯を見せてニコッと笑った。

「野球ばっかじゃなくて、勉強もしろよー!」

あたしの声がグラウンドに響く。

武夫は、坊主にしない。
何なんだ。
野球部で唯一の、
髪がサッラサラなやつ。
お色気男が。

中一の時、
一回武夫を泣かせた。
あたしがバリカンで武夫の髪を剃ろうとしたのだ。
< 1 / 1 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

ボクの中のキミが

総文字数/7,375

青春・友情28ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
ミステリーやホラー・オカルト好きの高校二年生、田畑哲太。  しかし実際の所は頭も冴えず、その上頭髪もボサボサで服にも気を使わない。  周りからは【妄想オタク】とまで言われていた。  そんな田畑徹太は、ある日謎の少年、【アリオカハルヒト】と出会う。  アリオカハルヒトの事は、徹太にしか見えない。  つまり、透明人間なのだ。  ハルヒトは天才的な頭脳をもった美少年だった。  徹太たちの回りに次々と起こる謎の事件。  いとも簡単に解決するハルヒト。  が、徹太にしか見えないハルヒトは徹太の体を借りて数々の謎を解いていく。  徹太の中のハルヒト。  芽生え始める友情。  これはちょっと変わったミステリーと友情の物語。

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop