やくざな人達
三章 やくざの横断歩道員
「ブッブッ ゴ〜ゴ〜 ヒューン」
一台の車が猛スピードで走って来た。
「キーーー」
「この野郎 死にていのか」
大利根は横断歩道に立ちふさがり、旗を広げ、子供達を渡らせた。
そして、車の方に、睨みをきかせた。
大利根は大柄で、紺のスーツに金のネックレス、腕にはロレックス、ベルトもきんきらきんである。
誰が見ても、そのすじの人である事は明らかであった。
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