やくざな人達
車の中の男は下を向き、ドアをロックし窓を閉めた。
しかし、大利根が近づいてきた。
「コウツウアンゼン」
ドスのきいた声であった。
また一人、交通安全に目覚めさせる事に成功した。

大利根は日頃、用心棒の仕事をしている。
今日は、悪徳会社の用心棒である。
「や、やめて〜お命ばかりは!」
「バシ、ドス、ガツ」
「助かった、これからもよろしく頼むよ」
大利根のロレックスは、午後2時を示していた。
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