キミの日記『Cherry's Diary』
顔の見えないその男は


私の恋人かなんからしい。


夢の中の彼はとにかく


コウスケを殴っていた。
 


憎しみに体をまかせとにかくこぶしをふるう。



私は、あの人を忘れないだろう。



あんなに怖い顔をした人を私は見たことがない。 




私の頬に

伝うぬるい液。

私は、とにかく泣くばかりだった。

ただただ、コウスケを見ているしかなかった。



そして、あの男の

憎しみは

コウスケがひれ伏すだけでは

飽き足らず、

男の手は止まらない。
 
 
真っ白な空間に鈍く大きな音が響きわたる。
 
 
ただただ、泣きじゃくる私。
 

悲痛な叫びと、男の笑い。
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