キミの日記『Cherry's Diary』

偶然



土曜日の昼下がり

これから学子達みんなと遊ぶ予定。
 
 
コウスケ先輩たちと遊びに行く話は

GW後の中間テスト中

ってことになったらしい。
 
 
ヒカリから話を聞いた

みつばちゃんが

無理を言ってくれたみたい。
 
 
本当に持つべきものは友達だ。
 
 
そんなこともあってか

朝から気持がわくわくしている。
 
 
今日はそんなヒカリたちと遊びに行く予定。

集合場所はみつばちゃんの家。
 
 
準備ができているのに

何度も何度も準備の確認をしていた。
 
 
「笑顔よし!」
 
 
ポーチも可愛いのつけたし。
 
 
髪型変じゃないかな?

昨日久しぶりに美容院行って来たんだ。

ちょっと変な感じだけど。

もう一度鏡を見てチェック。
 
 
「う~ん?早く時間にならないかな?」
 
 
用意が早くできたので、

待ちきれず家を出るつもりでいたら 
 
 
「おい、美里!出かけるのか?」
 
 
とお父さんが声をかけてきた。
 
 
「ちょっ!やめてよ。お父さん!」
 
 
休みの日になるといつもシャツパンツ一丁のお父さん。
 
 
「セクハラよ!」
 
 
「何だよぉ。昔からこうだったじゃないか。」
 
 
と言いながらお腹をぼりぼりかいている。
 
 
「最悪!もう、パンツ姿でうろうろしてたら口利いてあげないからね!」
 
 
「分かった。分かった。

あぁ、昔は良かったなぁ。

ちっちゃい頃は

お父さんお父さんって擦り寄ってきて・・・。」
 
 
「やめなよ。セクハラ親父ィ!じゃ行って来るね!」


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