ウサギ


女は声を上げる。



「いやなんだよ!!自分の無意味さをこれ以上味わうのは!!!」



女は下唇を噛みしめ俺をじっと見る。



そんなの俺にどうしろって言いたいんだよ…。




俺は黙り込んでしまった。




正直、俺も似たような気持を持っていたからだ。



元カノ振られたからじゃない。




もっと前から…。





ふと気付くんだ。



この学校、この町、この世界に俺がいなくなっても


人々は2,3日悲しんだだけで、それからは何もなかったように過ごすんじゃないかって。


< 40 / 54 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop