再会
「いくつなんですか?」


「32です」


「じゃ、彼女がいるんでしょうね」


そう言って微笑む彼女


俺は、この時、チャンス!


そう思った


名字、変わりました?


そう聞いて、もし、シングルマザーになっているのなら、俺と…


そう言おうとしていた


「いいえ…あの…桜木さん…」


高鳴る心臓が口から出そうになる気がした


今しかない!


俺が口を開き、珍しく勇気を出した時、邪魔が入った


トントン…


「先生、インフルエンザの結果が出ました」


ったくタイミング悪いな





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