再会
「菜乃花ちゃんは元気ですか?」


「ええ…」


「いつもは?ご両親が面倒を?
……………あ、すみません」


俺は余計なことを言ったとすぐに謝った


でも、この言葉が祐未の閉ざした心を開ける鍵になるなんて思ってもいなかった


祐未は生ビールを飲みながら少しずつ話し始めた


「私…昼間は厨房、夜はスナックで働いているんです。厨房だと夜のお客様に顔がバレませんからね…」





< 66 / 130 >

この作品をシェア

pagetop