恋光をさがして~番外編~
両親が勝手に決めたお見合いで知り合った、直樹。
最初は面倒くさいとしか思わなかった。
財閥の跡取り息子って、なんか苦手で。
けれど、俺様の強引な優しさに惹かれたの。
さりげない優しさにときめいたのにね?
強引に私の心の中に入ってくる。
それなのに。
春馬との時以来開けていない心の鍵を、優しく開けてくれるの。
「俺の腕の中では、素直になれって言っただろ?話してみろ」
ほらね、今鍵を開けてくれた。
直樹の腕の中にいるときだけ、私は財閥の娘ではなく、1人の女になれる。