デスゲーム
「1、非を認めこの先永遠に引き摺る者
2、非は関係なく我を信じ突き進む者
3、非を認めながらも立ち直る者

サア、貴様はどれだろうナ?」

「4、非を試練と仮定し、立ち向かう者だ。あくまでこの空間で起きた出来事だろ?俺に本当に非がある確証はない。

ここは現実ではなく、ゲームの世界なのだから。試練と捉える事も可能だ。違うか?」


今はそうとしか考えられない。無関係だと言えば嘘になるから。それに、全てを受け止める事を拒絶したかった。

とはいうが、どれが本心でどれが嘘かは概ね把握している。


「ギャハハ☆面白え、選択肢一つ増やしヤガッタ♪……ま、気楽にイケヤ。『デスゲーム』は長い」

「おい、早くここから出せ。クリアしたろ?」

「アア。最後に一つ、オマケを与える。出るか出ないかは貴様しだいダア☆」


レインは空中で指を上から下へ降ろした。するとその軌跡が裂けて、暗い穴が横へ開いた。


「ココから現実世界に戻れるゼェ。ジャ、アバヨ☆」


レインは消えていき、穴だけが残った。


「オマケって何だよ。曖昧なんだよ、いっつも…」

「隼人、行っちゃうの?」


穴をくぐろうとした時、声に反応して振り返ると沙弥がいた。
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