デスゲーム
「いたって普通…か」


トイレは何も変わらず平凡。ただ不気味なだけ。つい蛇口から漏れる水滴に過敏になる。


「何もないけど、個室はどうかな?」


一番奥のトイレの扉。全部で3つの内、あそこだけが閉まっている。他は見渡す限り何もない。


「開けたらガブッのパターンじゃねえよなっと…」


鍵は掛かってなく、乱暴に開けても何も現れなかった。ただ壁に血みたいなものがついているだけ。

中に入ってその血を調べてみる。


「血……乾いてよく分かんねえな。しかし普通だな、コノハの出任せか……っ!?」




バタン!!

カチッ




心臓止まるかと思ったぁ。いきなりドアが閉まって鍵も掛かった。閉じ込められた!?


「ドアが一人でに…か。こういうのって、上から来るんだよな。勘弁してくれよ」


しかし上を見ても天井が見えるだけで、ドアからは何も来てない。

代わりに下の方から嫌な気配と視線を感じた。
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