デスゲーム
「ギャハ☆敗者には死を、根本的なルールだろ?ウ~ンそうダなぁ……新たな試練を与えてヤル♪」


どうでもいいがこの場に神崎を治せるのはレインしかいない。考えろ、こいつを利用できる口実を。


「早く神崎を治せ!ぐちぐちうるさいんだよ!!」

「…その必要はナイ。思いついた試練がこうゆう事ダからナ」






ピシャ…ピシャッ……





え!?なんだよ…これ。 血?そう、俺の周りに飛んできたものは血と呼ばれる赤い液体。

震え始めた手で、頬についた一粒のそれに触れて 唖然した。口も手も瞳も焦点を定めず警告している。

でもゆっくりと神崎の顔色を見守っていた視線を、恐る恐る血の源に移してゆく。

想像はついた。見たくもなかった。でも……見てしまった。


「ぃや……いやあぁ――!!」

「ぁあ……嘘……だろ?」


レインの持つ鎌が神崎の腹に深く刺さっていた。おかげで周りに赤い世界が広がり、そのせいで神崎の命は尽きてしまったと、残酷な現実が襲った。
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