デスゲーム
それだと運良く勝ち進んでもオーナー以上の実力がないと『デスゲーム』から解放されない。


「無口だと思ってたけどペラペラ喋るんだな。あんたは…」

「あなたが来てくれて嬉しいもの。フフッ、潰しがいのある人は好きよ。……レインお願い」

「ギャハ☆ゲーム開始だな?」


どこからか現れたレインは、俺とオーナーをテーブルに向かい合うよう促した。

そして向き合った時、手錠が俺の右手首とオーナーの左手首にはまった。二つの手錠はもちろん一本の鎖で繋がっている。

まだ言いたいことがあるのにゲームが始まってしまう。


「これ以上話すのも時間の無駄ね。あなたの言いたいことはゲーム中に分かるわ。どちらが生き残るか楽しみね」

「…ああ、ラストゲームといこう」

「ケケッ♪一番の見物だな。……ゲームスタァートダァー!」


次の瞬間、目の前が真っ暗になった。頭に軽く痛みが走る。

ゆっくり目を開けてみると……俺じゃない。これ…違う人の視点になってる。
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