デスゲーム
扉を開けて中に入ると、別の部屋に移動したようだった。蝋燭が室内を照らし、そこは赤黒い色の壁と床の部屋。

そうだ、初めの館のようだ。完全に入ると、背後の扉は光となり消えていった。


「ようこそ。私の部屋へ」

「オーナー…」


テーブルが一つあり、その奥に……オーナーがいた。長い後ろ髪は一本に束ね、黒い衣装。冷たい瞳で俺を見据えてくる。


「清水 隼人だったわね。どう?ここまで生き残った感想は」

「うるせえよ。あんたはどうして『デスゲーム』なんか始めたんだよ。こんな事…無意味だろ!」

「質問で返すとはね。急がなくても、このゲームの意味は私との勝負で分かるわよ。フフッ。ねぇ、どうして『デスゲーム』は終わらないと思う?」


ここまで来る奴がいなかったから…いや違う。勝ち進んだ誰かは必ずオーナーまで行き着くはず。ッ!?まさか…


「フフッ、そうよ。勝ち進んでも最後に当たるのは私。つまり私に勝てた者がいないって事。逆に言えば、私がここで裁きを与えてるの」
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