デスゲーム
自信はない。いくら優菜でもそればかりは許してくれなさそう。


「みんなと…いたい」


心の底からそう思った。死んで別れるのは嫌。でも生きればレインが私を…みんなを壊してしまう。

私はレインを頼ってしまった。一度頼ったが最後、気に入られたみたい。
どうしたら…


『ケケッ♪良いこと教えテやろうか?俺様と契約シろ。そうすレば貴様は生き続けられる。ただし、姿を隠すという条件でナ』


契約…。もう何でもいい。みんなと別れたくない。傷つけずに一緒にいられるなら…何でも受け入れる。


「姿を…隠す?」

『そうダ。貴様は遠くで優菜達を見守ル。近づかなければ俺様は危害を加えられナイ。距離は空くが気持ちは一緒ダ。素敵だろう?』


…それでいい。見てるだけでいい。私は満足だから。


『…答えは?』

「契約……する」

『了承したァ』


突如私の指が切れ、血がスーッと流れ出した。

いろいろ疲れた。考えるのも、毎日も。優菜と一緒ならいい。他はいらないよ。
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