デスゲーム
「あなたがレイン?フフッ、不思議ね」


うっすらと、やがてレインが目の前に現れた。声だけじゃなく、姿が見える。

その長い指先には私の血がついていた。


『ケケッ♪悪いが姿を隠すに至っテ、一旦死んでもらウ。安心しろ。後で他の奴の身体にすり替えル。

その次に貴様の魂はきちんとあの元の肉体に還る。俺様が再び生き返らセ、小春 栞は蘇る。』


レインが私の肉体に手を触れた瞬間、その息が止まった。

信じられない事が起こっているが、なぜか平気だった。


「そう。あとは?」

『俺様との契約の暁に願いを一つ叶えテヤル。何でもダァ』


願い?私の願いは…


「お願い、私と優菜達を引き合わせて」


私はいつも側にいるよって言いたい。運命っていってもいいのかな?


『ほぅ。他にしたいコトは?』

「欲望にとりつかれた者達に裁きを」


私間違ってる?ねぇ優菜……私は…ただみんなと…。

遅かったんだね。もっと早く言ってれば良かったんだよね。

じゃあ、バイバイ、優菜。
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