ブラッディ・ロマンス。【短編】
何を考え、どう思ったのかはわからないけど、
唇をかみしめるとオレの背中に手をあて、体を支えた。
「ヒナッ…!」
「あたし、嫌だから」
ヒナの手から逃れようとしたとき、
その言葉をきいて、一瞬、体が固まった。
そうこうするうちに、また血の欲求が高まってきて、
体をねじって離そうとする。
「頼むから離れてくれ!
今日のオレは何をするかわからないんだ!!」
言うとほぼ同時に、
ヒナの手から逃げだせた。
数歩、後ろに下がりながら、苦しくて、自分の体を抱きしめる。
「…どういう、こと?」