狼王子に監禁されて




十夜は元気でいる俺を
毎日毎日学校に行ける俺を
友達がたくさんいる俺を…
憎んでいたんだ。





だから
十夜は俺を捨てた





俺が珍しく風邪をひいて学校を休んだ時のことだった。





俺はひどくうなされていて意識がもうろうとしていた。





「柘気…大丈夫?」





うなされている俺の隣で十夜の心配する声が聞こえたんだ。








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