狼王子に監禁されて




あたたかい体温
首筋に触れる十夜くんの
冷たい指先
十夜くんが見せた
狼のような鋭い目付き





優しい人間の皮を被った
恐ろしい狼が
あたしに姿を見せた。





「十…夜くん…」





苦しい
痛い
息がしにくくなってきた。




意識がまた遠のいていく。




「亜美は俺の物だよ。
だから
俺だけを見て
俺のためだけに啼いて
感じるんだ…」








< 22 / 379 >

この作品をシェア

pagetop