狼王子に監禁されて
「イヤ…そんなことないんだけど…」
「あっそ…あたし、ハガネくんに連れてかれた柘気を取り戻しにきたんです」
「でも俺、亜美に会えて嬉しいな…」
ドキッ
そんな笑顔見たら…十夜くんのこと怒れないじゅないの…。
でも…柘気にこんなひどいことしたんだからちゃんと怒らないとね…。
「でも、柘気のお腹殴るのはひどいです!!」
「は?」
「ハガネくんにそう言ったんでしょ?そうじゃなかったら柘気、倒れてないです!!」
あたしは柘気を指差した。
その時柘気はゆっくり目を開けてお腹を押さえる。