狼王子に監禁されて




「いや…
音が聞こえてきたから
入っただけだけど」





あたしに近づいてくる
柘気を見て
あたしは急いで
カッターをベッドの下に隠した。





「じ…じゃあもう
出てってもいいんじゃないかな?」





「ん〜…
十夜にちょっと
用あるから」





「そうなんだ…」





柘気は
ベッドに寝転がり
大きなため息をついた。








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