狼王子に監禁されて




「ダメなら教えないよ」





小悪魔のような
可愛い微笑みを浮かべ
上目遣いであたしを誘ってるみたいに言ってきた。





「知りたいけど…
激しいキスはちょっと…」




「なんで?」





なんでって…
恥ずかしいし
キスとか
よく分かんないし…





「嫌なの?」





目を潤まして
あたしに少しずつ
近づいてくる十夜くん。





「嫌じゃないんだけど…」




って何言ってんだ自分!!
十夜くんと
キスしたいみたいじゃん!!







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