狼王子に監禁されて




だけど十夜くんの唇は
すぐに離れて
あたしの頭を優しく撫でる。





「亜美…俺は
亜美にこんなことがしたくて監禁してるわけじゃない…。
亜美…俺のこと
思い出してよ…」





それだけ言って
ベッドから起き上がり
部屋から出ていった。





なに?
思い出すって…
なんのこと?
あたしは十夜くんと
初めてあったんだよ?
なのに
何を思い出したらいいの…







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