狼王子に監禁されて




「そう…かな…?」





あたしは
曖昧な気持ちで答えて
日斗出さんから目をそらす。





なんか日斗出さんの表情が
少し怖い感じになった気がしたから…。





「そうですよ。
だから食欲もないのです。
何か変なことでも
されたんじゃないですか?」





「変なこと?」





そう言われて
あたしの頭に浮かんだことは…
もちろん今朝あった
十夜くんとのキスのこと。







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