狼王子に監禁されて
あたしは
きっちり変装してから
部屋を急いで出た。
だってここらへんって
関係者以外立ち入り禁止
ってかいてあったし。
長い廊下を
黒のパンプスで
急いで走る。
「おい、お前」
ビクッ!!
後ろからいきなり
声をかけられ
体がビクつく。
なんか怖くて
後ろ向けないんだけど…。
「ななな、なんでしょう」
ビクビクしながら
後ろを向くと
無表情であたしを見下ろす柘気がいた。
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