狼王子に監禁されて




だけど
柘気が日斗出さんの手を
掴んで耳もとから離した。




その光景を
ポカンと見ているあたし。




「だって…十夜様が
わたくしのことを好きになって下さらないから」





「なるわけないだろっ!!」




二人の会話を
柘気とあたしは
聞いていた。





え…
ちょっと待とうよ。
すすす、好きってなに?
いや
好きの意味は分かるけど
日斗出さんが十夜くんを
好きってこと?








< 91 / 379 >

この作品をシェア

pagetop