狼王子に監禁されて




『ごめん』ですんだら
警察いらないっての…。





あたしは
鎖に繋がれた足を引っ張られて
扉に顔面打って
そしてまた床に顔面打って
倒れた。





特に鼻…
鼻が痛いッス。





「おーい…大丈夫か?」





そう棒読みで問いかけながら
十夜くんは近づいてきた。




「近づかないでよ」





「あ〜あ…
こんなに顔が赤くなっちゃってさ
女の子が台無しだな」








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