金のピアスと銀のピアス
変わらぬ毎日
『早く起きて!お父さんも!』

兄弟を起こし、父を急かしながら台所で5人分の朝ご飯と
同時にお弁当を詰める。

寝ぼけた弟達はぶちぶち文句を
言い、朝食の席につく。
名前は、陸と柊。
可愛い双子だ。

父『悪いな。今日は仕事の接待があるから夕飯はいいよ』

新聞を読みながらコーヒーを
飲む父
父は会社員。
母は私が小さい時に死別して以来家族4人で暮らしている。
正直、お世辞にも裕福な家庭ではなく、ボロボロの社宅住まいだ。

愛美『そう。あ!今日友達と少し遊んでから帰るから。陸と柊もサッカーがあるし、晩御飯はどうにか簡単に済ますよね』

父『そうか。悪いな。友達ってまた例のメンバーかい?』

母がいない代わりに私が
家の炊事洗濯をしている。

愛美『うん』

柊『姉ちゃんの彼氏だろー』

弟達がいつものごとく騒ぎ出す

私には同じ高校に3人の
幼なじみがいて、今も仲がいい。いつも4人で行動している。
名前は玲、翔、そして兆。
兆とは特に仲が良く…
付き合ってると思われることは
よくあるが、実は何もない。
でも私はそんな兆に出逢った当初から恋をしていた。

愛美『いいから!遅刻するでしょ!早く食べて!』



これが私の日常だった。
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