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「…ねぇ…あの子誰?」
「めっちゃ可愛くない?!」
「あんな子うちの学校にいた?!」
私が教室に入ると、
みんながざわめいた。
もう、将真くんも席に座っていた。
「………実樹…?」
将真くんは驚いたような顔をして
私を見つめた。
…やっぱり、変だったかな?
みんな、静まりかえってるし。
「…髪染めたのかー?!実樹超似あうーー!!」
将真くんの言葉が、私の不安を一気に
取り除いてくれた。
…そう。
私は髪の毛を染めた。
今日の朝、早く起きてお母さんにやってもらった。
前々からお母さんにすすめられてて
お願いしたら喜んでやってくれた。