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もちろん、長かった前髪もパッツンにした。

髪だって、すごく軽くした。

髪色は、少し薄めだけど将真くんと似てる色。


髪型をおだんごにするなんて

やったことなかったけど

お母さんが一生懸命やってくれた。



「……木下さん!!!????」

「うっそぉ…」

「ちょーーーーーっかわいいっ!!!!」

「…目、あんま見えなかったけどあんなでかかったんだ…っ!!」



クラスの全員が私を見て悲鳴をあげた。



「…ほんと…?似合うかな…」

「実樹にぴったり!」


将真くんはそう言ってほほ笑んでくれた。


私まで、自然と頬がゆるんでしまう。




「……木下…?」




後ろから声をかけられた。



……あ、


あの時掃除を頼んできた平塚 龍…








一瞬にして将真くんの表情が変わった。













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