聞いてよ、親友。

おーい親友、見てるかコラ。
俺の心中語ってやるから察しろよ!


親友、おまえ合唱祭実行委員だから
って俺、終わるまで待ってやる
って言った。


なのに、なのにさ。

始まるのがそれから20分後だなんて
誰が想像したよ、ええ!?

だから俺は手紙を残して帰ろうと
ちょっといい案を思いついたのに。
なのにおまえとクラスが違うから
出席番号がわからなかったんだ!

だから『根性で待ってやる!』って、
そうゆーふうに考えてたのに。
俺ヘタこいて寝ちゃったんだよ、

教室で。


気がついたら委員会が始まって
軽く1時間はたってた。
だけど待ってたんだ。10分間。
で、しかたなく帰ったんだ。


な の に !!


学校出てすぐに電話かけたら、
おまえ・・・。
『はーい、佑輝どうしたの』なんて。

フ ザ ケ ン ナ ☆

三味線部が教室で
部活動やってる中、
俺は一人でバッグを枕代わりに
寂 し く 寝てたんだぞ!?
こらこらこらー、みたいな。
まあ、寝れたからいいんだけど。




そんな10月中旬にあった出来事。






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