【短】わたくし暴走族になります!!
お嬢様に似合わないほど、ポカンと口を開けて固まってしまった。

まさか俺クビ?


「な、どうしてですの!?」


今度は口をパクパクさせて魚みてぇ。


「どうしてって…あー真面目に生きるため?」


「嘘ですわ!!本当のことを言ってくださいっ」


やっぱバレバレか。

でも、わざわざそんな話したくねぇし。

……コイツには関わらせたくない。




「…代わりにケンカ教えてやるから、貸し借りなしにしねぇ?」


とりあえず適当なことを口にした。

正直、お嬢様はケンカなんかしねぇだろと考えてた俺は……


甘かった。


「本当ですの!?ぜひお願いしますわ♪わたくし、強くなってみせます!!」
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