ストーカー・・僕は君に愛を捧ぐ
「桜井君!?」


ドンドンドン!!


ドアを叩く花梨。


僕は、クローゼットの中に有った灯油の入ったタンクを出して、それを床一面、カーテンに振り掛けた。


「さよなら…花梨。永遠に君を愛してる…。」


机の中からジッポーを出した。


カシャン


シュボッ…


ジッポーを床に落とした瞬間、火が燃え広がった。


「桜井君!桜井君!開けて?ねぇ、開けて?」


ダンダンダン!!


「お願い!桜井君!」


「危ない!早く逃げて!!」


「でも、桜井君がぁいやあぁぁ…!」


ドアの向こうの声が、小さくなっていく…。



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