ストーカー・・僕は君に愛を捧ぐ
「薄情しなさい。」

「いな…いって、アハハ…やめっ…」


僕は、バランスを崩して、アスファルトの上に倒れた。


「きゃあ。」


と、同時に花梨もバランスを崩して、僕の上に覆いかぶさった。



この体制に、僕の心臓は大きく動き出した。


「ごめ…。」


花梨が体を持ち上げた。


「いや…。怪我ないか?」


僕も、体を起こした。


「うん…大丈夫。
桜井君、ごめんね?何処かうってない?」


心配そうに、僕を覗き込んできた。



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