恋するキモチ
「仲良く朝食も一緒に食ってきたんですか?」

山下の言葉に、一瞬言葉がつまった。

「悪いか?」

あくまでもポーカーフェイスを装い、問題でもあるのか?という顔で言った。

「え?いや…悪くはないですよ?」

思わぬ返しに、山下は少し面食らったような顔をして、そのままその場を後にした。


何とか切り抜けられた…


後輩にこうもいじられる日が来るとは夢にも思っていなかった。
山下に対して、少々苛立ちは感じたものの、本当にやばかったと、ほっと胸をなでおろした。

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