恋するキモチ
とりあえず、近くの喫茶店に入ることにした。飲み物を注文した後、彼女は自己紹介をしてくれた。
名前は岩﨑ミク、20歳。栗色をしたショートボブに可愛らしい顔立ち。いかにも女の子といった風貌だ。

「で、なんの用でしょう?」

運ばれてきたアイスコーヒーに、ストローをさして一口飲む。苦味が口の中に広がり、頭が少しスッキリしてくる。


名前聞いてみたけど、やっぱり知らないわ。


首を傾げながら聞いてみると、彼女はアイスティーにシロップを入れてかき混ぜていた手を止めた。

「…あの、杉本さんは、田中先輩とはどういうご関係なんですか?」

少しだけ戸惑いながら、彼女は言った。

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