恋するキモチ
「今回は成田と組め 」

『えっ⁉』

思わず二人の声がハモった。
突然、何を言い出すのかと慌てる成田に、三井はニンマリと笑った。

「山下の教育の成果、しっかり確認してくれ。あいつの評価に入れるから」

言われて、成田は眉をひそめた。

「おい、三井‼︎正気か?」

その言葉に、三井は当たり前だろ、と頷いた。

「冗談でこんなこと言ってどうするよ。杉本にとっては初のデカいヤマになるだろうしな。まぁ、チームとしては、俺と山下も一緒だ。そう心配するな」

三井の言葉に、成田は思わず言葉を失った。


…本気で言ってんのかよ、おい。


頭をかく成田。三井は笑って、心配はいらねーよ、と、杉本と成田の肩をポンポンっと叩いた。
< 97 / 97 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

Magic Academy ~古からの盟約~

総文字数/24,226

ファンタジー86ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
忘れられた街に残されていた想いを紡ぐとき 人は選択を迫られる
月影

総文字数/43,233

恋愛(その他)152ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
気がつくと、見たこともない部屋にいた。 見知らぬ着物を身に着け、 わけのわからない管が、 自分にいくつも刺さっている。 体は思うように動かない。 逃げ出すことも 抵抗することも 出来ない状態。 目覚めてからは、 知らない者達がやってきては、 意味のわからないことを聞いてくる。 なんなんだ、一体。 ここはどこだ。 不安と恐怖に押しつぶされそうだった。 だが、彼女が現れた。 俺は安堵し、涙をこぼした。
AVENTURE -君の名前を教えて-

総文字数/86,456

恋愛(その他)242ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
碧い海。 広がる青空。 気持ちのいい見知らぬ土地で、私の気持ちはチョーブルー。 とにかく、1週間。 どうすごそうかな…

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop