双子の姫達
あ…えっと
その方向を見ると、
金髪の人形のような女の子が仁王立ちでいました。
あれ?
ちょっと気まずい感じ?
このパターンって
彼氏が他の女に誘惑されてるとか
又は
彼氏が他の女にナンパしてるのを見られたパターンか。
どっちにしろ、
めんどくさいことに巻き込まれたのに間違いない;
女の子『バンビがアレ食べないと目覚めへんとかワガママ言うから買ってきてあげたのに、朝から悠々とナンパとか羨ましいご身分ですね〜。』
完全に女の子は怒ってますよね;
今更だけど、
兄と一緒に学校行っとけばよかったと後悔しました。
さっきまで寝そべっていた男の子は
服をはたきながらムクッと起き上がった。
男の子『うるさいなー。このコが起こしてくれてんからいいやんか。
それより学校はよ行かなヤバくない?』
女の子『ホンマ、勝手やな。とりあえず今は急いで学校行かなな。』
男の子と女の子は急いだ様子で歩き出した。
とり残されたあたしはホッとして胸を撫で下ろした。
幸子「良かった…。」
男の子『おねーさん!』
ビクッ!?
女の子と行ったと思った男の子が隣に何故かいた。