ぬくもりに触れたくて。

なんか足取りがおかしくて、体が熱い。

「…あれ?」

「まろん、大丈夫か?」

「うん、大丈夫。」

だんだん頭がクラクラして、ふわふわになる。


「…………りくとさん」

「ん?どうした?」


_ちゅ。

胸ぐらを掴んで力いっぱい引き寄せる。

なんとか触れるだけのキスをした。

「初ちゅ~だょ~//」

「…ふっ…まろん、男前なキスの仕方だったな。」

お腹を抱えて笑う陸登さんを不思議に思い首を傾げる。

「何で笑うのーっ?//」

「ごめんごめん、でもね?
キスはこうだよ。」

ゆっくりと両頬を大きな手で包まれる。

「目、瞑って?」

言われた通り目を瞑る。

彼の吐息と甘い香りに支配される私。

温もりが伝わる。

「わかった…?」

_コクンッ

恥ずかしさに言葉が出なかった。

手を繋いで、その日は一緒に部屋に帰ったの。
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