幼なじみセンチメートル
「うげっ!キヨ、ガキの風邪薬飲んでんじゃねぇよ」


ご飯を食べ終えたらしいイノリとカゼがやって来た。




「コレ、いちご牛乳だよ?」

「それ、ガキの飲み薬の味がするろ」

「………あれ凍らして食べると美味しい」

「カゼは風邪薬を食うのか!?」



コクコクと頷くカゼに引いたような表情をしながら、イノリは飲み物を購入した。


取り出し口から出て来たのはフルーツオーレ。




「フルーツ牛乳もいちご牛乳も大して変わらなくない?」

「バカ言え。フルーツ牛乳は、ンなのと比べものになんねぇくらい美味いんだ」



屁理屈を呟いたイノリはストローを刺すと、どっこらしょと私の隣りに腰を下ろした。



風に乗ってイノリの匂いが鼻を掠める。




「…もうすぐ、夏だね」

「あぁ、いい天気だな」



校舎に囲まれた中庭の小さな空を見上げるイノリの肩に

ソッと頭を乗せた。
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