Hurly-Burly 【完】

白衣の悪魔


その日はどうやって家に帰ってきたか

覚えてない。

ただ、夜魘され次の日から2日間蕁麻疹

が収まることはなかった。

月曜日の朝は気分最悪になりながら

学校に行って事無く終わりを迎えた。

平和っていい。

ここまで穏やかに過ごせると次から来る

不幸は一生来ないで頂きたいものだ。

その日は明日の健康診断の準備を

保健委員がやるはずだった・・・

のに何故かあたしが押し付けられた。

体育館に体重計を引っ張ってきたり、

何故かそんなことさせられてる。

隣でサユが手伝ってくれてることが

幸いの救いだ。

男子の学級委員はクラスでも中々の

イケメンと有名な佐藤君。

サッカー部所属なんだとかでよく

他のクラスの女子がわいわい言ってる。

あたしには通用しないが、

サユには通用するらしい。

面食い娘め!!

あんなにカッコイイ彼氏が居るのに

佐藤君に見惚れるサユに呆れつつ、

マットを転がす。

あたしばっかりが委員の仕事を

押し付けられてるわけでもない。

佐藤君がオラオラ系じゃなくて

良かったと思う。

爽やかスポーツマンタイプで

本当に良かったと思う。

金曜の出来事をサユに行ったら

何故か食いついてきた。

それはもう世紀の大事件と言わん

ばかりの驚き方だった。

「ヒヨリ、それで蕁麻疹出たの?」

土日の約束も全て断念することと

なった始末をあたしはすごく恨んでる。

楽しみにしてたサユとのパジャマパーティー

が延期になった。
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