Hurly-Burly 【完】

キラキラショー


その日の夜はちぃー君がとにかく拗ねてた。

ナル君ともギクシャクしてて心配してた。

ホテルに帰って来てこっそりしながら

部屋に戻るとサユがテレビを見ながら

小顔ローラーを片手に運動してた。

いつもどおりのその光景に安心した。

「どうだった?」

サユはクスクス笑いながら聞いてきた。

だから、あったことを一つ一つ話した。

「楽しかったんだね?」

サユはあたしのお姉さんみたいだ。

「うん、サユも来れば良かったのに。」

夜景の写真はやっぱりそんなに綺麗に

見えなかった。

本物を見せたかったよ。

「いいわよ、あたしは暇じゃないもの。

でも、日和はもっと自然にしたらいい

と思うから・・そのあまりあたしのこと

も忘れないでね。」

さーちゃんを忘れるだと!!

「そんなことは絶対にないよっ」

だって、何が何でもさーちゃんがあたしの

一番だからね。

何より優先事項はさーちゃんにある。

「日和、何か匂いが・・・」

そういえば、変態心が働いてた。

ちぃー君と密着24みたいにくっついてた

からちぃー君の服の匂いっていうのかな?

柑橘系のいい匂いがした。

やっぱり、あの人オレンジ好きと見たね。

いつか家に実オレンジをプレゼントして

あげようかしら?

ベットに飛び込んで今日1日あったこと

を考える。

隣ではサユがクスクス笑いながらテレビを

見て小顔ローラーを操ってる。

「サユ、小顔ローラーをこれ以上やっても

仕方ない気がする。」

サユ、めっちゃ小顔だよ?

十分だと思うのだが・・・

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