Hurly-Burly 【完】
あたしに何が出来るか分からないけど、
話を聞いてあげれば良かった。
どうしたのって聞くぐらいならあたしにだって
出来たはずなのに。
「これだけじゃ、渡せねぇよ。」
男たちがニヤニヤ笑ってる。
その気分の悪いぐらいのニヤケ顔。
ど突いてやりたいとさえ思った。
「じゃあ、どうすればっ・・・」
明香里ちゃんの悲痛の籠った顔に
男は悪魔のような笑みを浮かべて、
「とりあえず、俺の相手でもしろ。
上手に出来たら倍くれてやる。」
明香里ちゃんの嫌がる手を引いて
自分の膝に明香里ちゃんを引き寄せた。
「俺もヤラせろ。」
「はぁ、俺もヤル。」
気持ち悪い。
明香里ちゃんに集る男の興奮した
声に吐き気さえした。
「い、いやっ・・・」
明香里ちゃんの青ざめた顔に血の気が
引いていく。
ソファーに押し倒された明香里ちゃんに
ハイエナのごとく食いつくように群がる
男たちに反吐が出そうだった。
これじゃあ、あの時と一緒だ。
ハイエナのように明香里ちゃんを襲おうと
したあの事件の男と何も変わらない。
制服に手を掛ける男に傍観を決めてる
男とかも居たし、興奮してズボン下ろす
男も居て口から汚物が出そうだった。
焦点の定まってない目をした男たち。
もうこれ以上見てられない。
明香里ちゃんを助けなきゃ、
酷いことされちゃう。
あたしに何が出来るか分かんないけど、
出来る限り力を使い果たそう。
力量なんてあるかどうか分からない。
でも、ただ見てただけじゃあたしは
一生後悔する。