Hurly-Burly 【完】

長い長い夢を見た気がする。

昔の記憶みたいなそんな不確かな。

父さんが笑ってる夢を見て嬉しかった。

「・・・すっ、すしです。」

ぱちりと目を開けると両手でサングラスの

イカツイお兄さんの手を握ってた。

「ひぎゃっー、もう勘弁して下さいっ。

エイリアンに追いかけられるなんて・・

夢でも嫌だ!!」

そして、あたしの正義の鉄拳を顔面に

食らうサングラスのイカツイ兄さんは、

「ストップ、マジでビックリした。

女子高生に告白されてると思ったら、

何故か強力な右ストレート食らったっ!!」

あたしに怯えて離れて行った。

「えっ、何!?

そして、ここはどこ!?」

パニック状態のあたしに辺りを見渡すと、

煙草を吸ってる伊織君と目があった。

「寝相悪すぎだろ。」

ひぃぃっー!!

見られてしまったの?

あたしの隠したいことベストファイブ。

「ぎゃははっ、壁に突進してた。」

くっ、くう。

またしても弱味を握られた。

「オデコ冷やしておこうか。」

馨君が氷を持って登場する。

み、みんなあたしの寝姿

見てたの?

いやー!!

穴があったら入りたい。

もう、お嫁に行けないわ。

「ここは?」

しかし、見慣れない部屋だ。

随分と広くないか?

ソファーも大きくてたくさんある。

家具はとてもいいセンスをしていると

見えるけど・・・

< 286 / 419 >

この作品をシェア

pagetop