Hurly-Burly 【完】

パニック症候群になって困った。

「日和ちゃん、1日眠ってたからすぐに

理解はしがたいかもしれないけど、ここは

俺たちの住んでるマンションで・・・」

ん?

1日だって?

学校は・・どうしたって言うんだ?

「むっ、無断欠席!?

大変だ、あの悪魔が不法侵入してくる

に違いない。ジョセフィーヌがあたし

を待ってお腹を空かせているかもしれない・・」

完全なパニックを起こしていた。

「待って、落ち着いて。

相沢には連絡してあるから、

サユリちゃんに連絡取ってもらって、

ジョセフィーヌは大丈夫だって言われてるから。」

馨君の一気の説明に腰を下ろした。

「サユにも連絡?」

あの子がよくジッとしてられる。

「多分、もうすぐ来るんじゃないかな?

昨日は遅くに連絡取ってもらったから、

学校終わりそうだし・・そろそろ」

ピンポーン。

キタッー!!

最初にここに来た時の金髪オールバック

のお兄さんがのそのそ玄関を開けに行くと、

「日和っー!!」

ドタバタ走って来る音が聞こえて、

「馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿ー!!」

泣きながら入ってくるサユにタックルされた。

「どんだけ、あんたは心配させれば気が済むのよっ。

あたしがどんな想いで昨日の夜も今日の学校もっ・・」

サユ、ごめんね。

あたし、超迷惑掛けたね。

「ごめんねっ、さーちゃん。

あたしのことを心配してくれてありがとう。

殴られては居るけど、頑丈だし・・大丈夫だよ。」

だから、泣かないで。

あたしのせいでそんなに泣いちゃったら勿体ないよ。

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