Hurly-Burly 【完】

サユと同じクラスになれたのもこの学校に

知り合いの人が居るからだと思う。

「立花」

あたし、立花日和の天敵が現れた。

「これから、ホームルームだぞ。」

黒縁眼鏡で茶髪にピアスのチャラけた

この人は自称グレートティチャー相沢。

「勝手にどうぞ。」

こっそり、逃げようかと思ってたら

首根っこを捕まれた。

「ひーちゃん」

耳元で囁かないで頂きたい。

気持ち悪い、吐き気がするから!!

「やめなよ。」

心の友よ、そうだ言ってくれ。

「さーちゃん、今日も綺麗だね。」

サユに触るな!!

「ヒヨリ、苛めたら言いつけるから。」

サユに引っ張られながら教室に入る。

何でも、伸ばし棒にちゃんを付けたがる

男グレートティチャー相沢。

初日から災難な日だ。

こんなことが毎日続くと思うと

ため息が底なし出る。

そして、教室の煩さが半端じゃない。

こんな奴らと3年間共になんて

吐き気がする。

しかも、無理やり押し付けられた。

グレートティチャー相沢の交換条件。

サユと3年間一緒のクラスにしてくれ

る代わりに委員長よろしくねだ。

この学級の委員長だなんて反吐が出る。

何が楽しくてこの人たちの面倒を

見なくちゃいけないんだ。

あたしは、ただ穏便に過ごせればいい。

何の目もくれず、ただただ全うな人生

を遅れればそれだけで他に望みなどない。

敢えて言うなら、こんな学校選び間違えだ。

どうか、神様。

時間を戻して下さい。
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